SMJX-045 SUZUさん

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朝の光に包まれて
目を覚ますと、カーテンの隙間から柔らかな朝日が差し込んでいた。
まだ寝ぼけた頭でぼんやりと横を見ると、隣には彼女
すっぴんのまま、無防備な顔で眠る姿があった。

昨日の夜は遅くまで映画を見ていたせいか、彼女の寝息は心なしか深い。
少しだけ寝癖のついた髪が、頬にふわりとかかっている。
普段はきちんとメイクをしている彼女だけど、こうしてすっぴんで眠る姿も、ありのままの可愛さがあふれていて、胸がぎゅっとなる。

「……んん」
彼女が小さく唸りながら、ゆっくりと瞼を開いた。
まだ夢の中にいるようなとろんとした目でこちらを見ると、ふいに恥ずかしそうに布団を引き上げる。

「なに見てるの……?」
「可愛いなぁと思って」
そう言うと、彼女はさらに布団を顔まで引っ張り上げた。

「やめてよ、朝のすっぴんなんて……」
「すっぴんだからこそ可愛いんだけど?」
布団の中からふにゃっとした声が返ってくる。
俺は彼女の隠れた顔をそっと撫でるように布団の端を引っ張った。

「……やだ」
「じゃあ、こうする」
彼女の隠れる隙を与えないように、ぎゅっと抱きしめる。
まだ温かい体温が、心地よく肌に伝わってくる。
彼女は「んん……」と少しもぞもぞしながらも、結局俺の腕の中に落ち着いた。

「……おはよう」
彼女の掠れた声が、耳元でそっと囁く。

「おはよう。
今日も大好き」
そう言うと、彼女の耳がほんのり赤くなったのが見えた。

「……ばか」
布団の中で小さくつぶやく彼女の声を聞きながら、俺たちはもう少しだけ、朝のぬくもりに包まれていた。
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